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2004年 09月 03日

自宅練習での格闘 ~気流をつくり直す効果~ byともべ

さて、1つの本番が終わると、その周辺期間で自分におきていたことがだんだん見えてきたりするのですが…

その後、月曜、水曜と、女声のアンサンブルでの練習があり、あぶりだしのように見えてきたことが1つ。といっても、なんだかずーっと言われ続けていたことなのですが。

大きなフレーズをつかみつつも、非常に細かくわけて音を再生しなおすこと、です。
音程、もしくは音符を、2つ及び3つずつにわけ、それ以上は長くつなげてストレスを継続しないうたい方。この発想はおそらくグレゴリオ聖歌の記譜からも見て取ることができ、みなさんもおそらくよく耳にするリガトゥラの表記を発想した人から、受け継がれるべき感覚なのだと思います。

試しに、あるメロディを初めから、2つか3つの音符ずつに分けてしまい、そのこまかい単元をスラーにして歌い、単元が分かれるごとに歌いなおすつもりで歌ってみる、ということをやってみると、具体的な意味がわかるかもしれません。フレーズ最後の音は1つになるかもしれません。どこで分けるかはその人の感覚でそれぞれに。
最終的にどう歌うかはべつとしても、そうやってみることで変化する自分の重心の変化に集中してみる。これはフレーズ作りの1つの作業にすぎないのですが、私自身はこのことによって、喉が歌い進むほどに開いていく、あがってきてしまう胸がほどよくおちつく、腰から下の意識が維持される、しかも力んでいるのではなく体中が開いていく感覚を伴いながら、、、という効果を得る場合が多く、どんどん歌いやすくなり、音程が定まってきます。
これは、歌い分けていることを聞かせるのではなく、出てくる音はまるでスムーズに心地よく流れているように聴こえる場合のほうが多いと思われます。本人の重心のありかが絶えず湧き上がり沈静することを、小さな単元で繰り返すことで、数段歌いやすくなるメロディがあるというお話で、最近の私の周辺にある多くの曲にあてはまるような気がします。、、ということは、古典派以降のクラシック声楽には共通しないことだろうか…??

満面の笑みを浮かべながら、「1こ1こワクワクするのよ」と先生がよくおっしゃるのですが。
どう歌えばよかったかなぁ、と思い出すとき、そこにいつもなんだか楽しそうにしてる先生がいるっていいですねぇ。
そう、ワクワクする感じ。メロディーの隅々がワクワクする感じ。足の裏から自分の真ん中を通って湧き上がる気流に乗って、メロディがわくわくしながら放出される。その気流を、自分でなんどもなんども湧き上がらせる。非常に意識的に。この気流づくりをやるとき、いくら自分が疲労でまったりしていても、心のテンションが急にアップし、身体が急に生き生きしてくるのを感じます。

ボーイングの問題と似たような発想をともないながらも、この感覚が歌の場合は左右の動きではなく、自分の周辺と中心のバランスをとりながら、ぐるぐると回転している点が大きな違いかもしれません。

今回の本番で薄々その重要性に気がつき、終了したあとにしっかり確信した(おそいって!!)こんな感覚を、これからの曲に生かせていけますように…。

(ともべ著)
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by bctapestry | 2004-09-03 10:17 | 練習日記


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