2005年 03月 05日
先週木曜から今週月曜、ともべは4泊5日のセミナーに参加してきました。 すばらしかったぁ。 まず第一に、美味しかった…。美味しいご飯を食べるって幸せですねぇ。(しみじみ…) 美しい素晴らしい音楽を聴くのと同じくらい幸せですねぇ。(??) そして、先生方の素晴らしさといったら…。 まず、つのださんのリュートのほんとうに素晴らしいことったらありませんでした。 むかーし、小学校か中学校の国語の教科書に、仏像を彫る人の昔話があって、その音運びを聴きながらそのことを思い出しました。私が覚えているその話の一節は、「彼は仏像を彫っているのではなくて、その木の中に埋まっている仏像を取り出しているだけなのだ」というような言葉でした。つのださんのリュートを聴きながら、あぁぁぁぁ、と鳥肌が立つのを感じました。そうだ、そうなんだよなぁ、と。 私はいま自分の中で、いわば音楽第3期に来てるのですが(笑)、つまり、第1期は、ただのん気に、知ってる曲をリコダーで永遠吹いたり、歌集の端から端まで、1人であっけらかんと歌っていた小さい頃。そして音楽を学ぶという気持ちで始めた高校大学が第2期。第2期では音楽が苦痛になり、辞めてしまおうと思っていたのでしたが、あるCDを聴き、それ以降今に至る第3期が始まりました。22歳だったかな。 そのときの音楽の感動は、今までまったく受けたことのないものでした。それを私は夕焼けの感動、という言葉にしてみたりしているのですが、つまり、自然界にあるものすごく強烈な美しさ、あの感動と同系のものを、人が人へ伝えることができるかもしれない、と思った音楽体験。 そして今回、空気の中に振動をあたえるつのださんが、まるで当然そこにあるべき音色、音程や次の音へのつなげ方で、ただ再現してくれているかのように聴こえました。彼は、能動的にその曲の世界を作り上げているのではなく、ただ、誰もがするように、当然そうあるように、決まった気象条件が整えば必ず夕陽が空を赤く染めて沈むように、美しいのになぜか悲しく、悲しいのになぜか幸福な気持ちを私の中に思い出させたのです。 22歳のあの体験。あれからずっと、「美しい」っていったいなんだろう、と、よく考えます。「美しい」と思う感情って、どこからやってくるのか、と考えます。答えはうまくでてこないのですが、それをよく繰り返し思い出しては、あれこれ考えます。美しい、ということを、どちらかといえば「よいもの」と感じるのは、生物学的にそれが種の保存ためになるからなのか、それとも社会的に植えつけられた何かなのか…。 と、同時に、去年の同じセミナーで見たビデオで学んだ、振動が物質に及ぼす影響について考えます。そのビデオの実験では、金属板の上に巻かれた粉が、その金属板に一定の振動を与えることで、徐々にまったく見事な幾何学模様を作り出すのでした。液体にたらしたインクも、同様に一定の振動をあたえると文様を作りました。それはシンメトリーの、ほんとうに不思議な美しい模様でした。 私たちの身体の中で、音はいったいどのように作用しているのでしょうね。 そんなうっすらとした疑問が私の中で浮遊しながら、気持ちの良いほうへ、良いほうへと、歌っている私です。まだまだ不自由なことばかり。もっと自由になれたらいいなぁ。。。そしていつか、彼の音のように、あるがままに、当然そうあるように、うたうことが出来る人になりたいですねぇ。ほんとうにねぇ。 わ!長くなりました。明日は練習ですね! 楽しみです♪ (ともべ著) #
by bctapestry
| 2005-03-05 23:49
| 練習日記
2005年 02月 19日
休みの日には音楽家が無事(?)終了いたしました。 お聴きくださった方々、ありがとうございました。 メンバーの皆さんもお疲れ様でした。 私は相変わらず緊張しっぱなしで 特にリコーダーは指が震え、小指の押さえられなかったり・・・(汗) 体調悪い以前の問題な部分が多々ありましたが、 次回3/27の演奏会では今回より上達した演奏をお届けできるように がんばりたいと思います。 ちなみに現在薬の効きにくいインフルエンザと腸炎が流行っているようです。 うがい手洗いは実践しましょう。(してても感染するときは感染するのだが・・・) なお、一足先に帰宅したため、活動小史、今後の予定を更新しました。 (inady著) #
by bctapestry
| 2005-02-19 18:44
| お知らせ
2005年 02月 14日
すでにこのサイトでも何度かふれられていますが、来る2/19(土)にタペストリーは「休みの日には音楽家」という催しに出ます。 演奏会の概要は下記の通りです。 タペストリーの出演時刻は15時20分くらいの予定。今回は、タペがずっと取り組んでいるダウランドものや、イギリス民謡、大陸のルネサンスものなど各種取りそろえています(こちらを参照)。私たちの他にもユニークなグループがいっぱい出ますので、ぜひ開演時刻からおいでください!(飯塚英) #
by bctapestry
| 2005-02-14 16:20
| お知らせ
2005年 02月 11日
またしても投稿サボっておりました。 2月初めの練習は、とにかく3月の公演の曲を決めたいね、ということで、初めの1時間は楽器練習の予定。器楽のみの曲を選曲しようというわけで。ところが渡邊君は案の定風邪を引いたらしくお休み。渡邊氏は冬場、風邪を召すことが多いのであります。 そういうわけで12時に合流した稲田家と共に、とにかくYASU音の曲をやろうということになり、思い出しながら、あるいはアレンジの変更にてこずりながら流す。やはりバイオリンが居ないととても寂しい音。「1人でも欠けてはダメだねぇ」と話しつつ、バイオリンの部分に臨時でリコーダーを入れてみたりする。またこれもなかなかよい感じ。器楽の演奏に、ちょっと太鼓をたたいてみてくれないか、というわけで今度はミニジャンベを叩く。これまたとても楽しい。ともべは実はとても太鼓が大好き。。。 ともべは高校時代吹奏楽部で打楽器にいそしんだ時期がある。その学区で2番目くらいに頭のいい高校だが、入ると文化祭や体育祭などに熱中してしまったりして、大学は一浪して入るから4年生高校だ、なんていわれていたとても青春できる、自由な校風が特徴の高校だった。本当は合唱部にいくつもりだった。ところが音楽室までいってそのまま素通りしてしまった。先輩達がちょっと恐そうな面持ちで…。そのままなんとなくどうしようと歩いていたら吹奏楽部地帯に入ってしまっていたらしく、その時副部長だったトランペットの男の先輩に「見学だけでもしていかない?」と声をかけられた。 まったく頭になかった吹奏楽部に入ろうと決めたのは、その日のうちだった。学生指揮者が指揮するアンサンブルの練習を見て、帰りのミーティングを見て、ともべはナンテ大人の世界なんだろうと仰天しその世界にいっきに惚れてしまった。中でもその時3年生で、部長をしていた女性が、非常にきっぱりとしていて、スゴク素敵に見えた。彼女はパーカッションだった。 もう空いてるパートは少なくて「コントラバスか、パーカッションなら空いてるけど」と言われ、喜んでパーカッションを希望した。 その日の夕食の時に、母と姉に興奮して吹奏楽部に入りたいと思っていることを話し、また打楽器パートに入ろうと思うと話すと、姉が一番に賛成してくれたし、音楽が好きな母も反対はせず。 そんなふうに考えもしなかったことを始めた私は、あけてもくれても打楽器のことが頭にあって、いっきにのめりこんでしまった。まず2ヶ月くらいはひたすら手拍子。メトロノームとの格闘。これがとても面白い。一冊の教本を片端から練習していく。ようやく練習用の太いスティックを許可されると、朝練、放課後、家に帰っても部屋にこもって熱中。あの時期は本当に幸福だったと思う。なんにも考えずに、たたその数小節のリズムが面白くて、ただそれをしてるだけで充実してるような。まるで小学生みたいなんだけれど。 高校生活、とにかく打楽器をしていた私はお勉強はまったくゼロになってしまい、4年生高校どころではない雰囲気が出てきてしまった。高校2年夏、進路を音楽学校へと希望した。遅すぎる音大受験の準備が始まり、私の音楽の「苦」が始まってしまった。当然打楽器で受験したいと思っていたのに、8ヶ月ほどで小さい頃から通った市の合唱団の先生に声楽への転向を薦められ急に声楽へ。そして私の歌の「苦」が始まってしまった。 お陰で太鼓は、市民吹奏楽団と高校のOBバンドで続け、その後の唯一の「楽しい音楽」の時間はそこで過ごした。が、アカペラに魂を吸い取られてしまい、今度はその活動に専念したいからといって、両方とも辞めてしまった。たぶん、'96年ころだったかな。 それ以降も、無論打楽器は私の青春時代に熱中した宝物のジャンルであり、ただただ4分音符を何分叩いたって面白がれるという大人になった。タペの今度の公演で叩く機会があるかは未定だけれど、また時間ができたら、どこかで打楽器をやれたらいいなぁと思う。 さて、とにかく今はYASU音…。頑張っていきましょー。 (ともべ著) #
by bctapestry
| 2005-02-11 01:11
| 練習日記
2005年 01月 21日
随分と日がたってしまいましたが、練習日記おサボりを解消すべく書き始めました。 10月23日の練習以降、11月23日、12月5日と、2度の練習がありましたことをまず記録。 思えばあれからつい先ほどまで、なんと忙しかったことでしょう…。(と、いい訳をして…) 1月8日、新年の練習は夏のYASU音でお世話になったアスピアの練習室をお借りして、2月のYASU音の曲を決定することが第1の目標。選曲を兼ねて3月の公演の曲も含め練習しました。 暮れから崩していたともべの体調はかんばしくなく、へろへろした歌をうたいながらも無事に曲は決定。とはいえ、最終曲は元気なのがいいねという理由で、これまであまり練習していなかった曲に決めてしまい、さぁてどうなるかしらぁと心配しつつ、本番直前に気合が急上昇するタペのみなさんなので、きっと乗り越えることでしょう…(マジ!) その賑やかな曲は、ヘンリー8世の有名な曲。この曲とは私、King's Singers のCDの中で出逢いました。日本で編集されたEMIからの「コンサートコ・レクション」というCDで、解説によれば、この1枚を聴くとキングズのコンサートにいったように聴ける、ということ。初めにチューダー王朝の歌曲がいくつか、そしてルネサンス…最後にポピュラー、というわけで、コンサート仕立てに雑多な曲が入っています。そのアルバムの一曲目がこの「Pastime with good company」というわけで、とても耳に残っていた曲でした。 帰宅して歌詞の意味と発音を調べ何度も繰り返し喋る。しかしこれがなかなか歌いにくい歌詞で泣かされています。。。昔の単語もいくつかあり、明確に分からない発音も…。しかしCD便りになんとか切り抜けましょう…。歌詞の意味も、タペストリーやYASU音の主旨にそっていてもってこいだし、私たちの編成にきっと良く似合うのではないかと思うので乞うご期待…たぶん。 ところで、このアルバムの中で私が一番好きになった曲を、あらためてこのCDを数年ぶりに聞いて思い出しました。ウィリアム・ダガーの「Downderry down」という曲。悲しげだけれど悲しすぎない旋律がなども繰り返される、、、というのが私のツボなのかなぁ。カナダ民謡の「She's like the swallow」に通じる良さがあります。どこかに楽譜があったら是非やってみたいなぁと思う曲であります♪ (ともべ著) #
by bctapestry
| 2005-01-21 18:26
| 練習日記
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